気密測定を実施するに当たり、良い結果を出せるように本やブログなどを参考に様々な対策を実施しました。その中の一つに気密スイッチ・コンセントの採用があります。
気密スイッチ・コンセントの施工の流れを知ることで、なぜ気密性能が良くなるのかも分かるかと思います。今回は実際に電気屋さんが取り付けている場面に立ち会うことができたので、プロによる施工の流れを写真を交えて解説したいと思います。
価格
以下のリンクを見ると分かるようにカバー1つに付き、数百円で購入できるそうです。ネットで販売されているもの自体は安いですが、三井ホームの場合は、1つに付き約1000円高くなるとの事でした。ものの値段というよりも施工の手間が増えることで価格が上がっているのだと思います。
1つ1000円という話を聞き、我が家では特に施工効果が高い外壁面のスイッチ・コンセントのみに気密カバー付きの施工をお願いしました。
Panasonic製のものは埋込防気カバーという名前みたいです
施工手順
では、ここから実際に見学させていただいた既に配線済みのスイッチへの防気カバーの追加施工の手順について写真を交えて記載します。
こちらの作業を行うには電気工事士の資格が必要です。お持ちでない方はご自身では作業ができないのでご注意下さい。
①スイッチを全て取り外す
気密カバーを入れられるようにスイッチの蓋などを全て取り外し、配線だけの状態にします。
②電線を気密カバーに差し込む
マイナスドライバーを使って電線をスイッチのコネクタから取り外します。その電線を以下の様な気密カバー中央の電線の抜き穴部分に差し込んで貫通させます。
③気密カバーを入れ、型枠を嵌め込む
気密カバーを壁の抜き穴に嵌め込みます。これで壁の気密カバーから電線が突き抜けている状態になります。この状態から型枠を元通りに復旧すると以下の写真の様になります。
④カバーを装着
気密カバーの上にスイッチのカバーを装着します。
施工による効果
施工の様子の写真を見ると分かるように、スイッチボックスに気密カバーを付けることでスイッチの後ろ側からの空気の流れをシャットアウトすることができます。
今回、実際に気密測定のタイミングで漏れている箇所が発覚し、追加で気密カバーを施工してもらう機会がありました。
施工前は明らかに風切り音がして、手を当てると風を感じましたが、施工後は一切感じなくなりました。このことから気密コンセント・スイッチの施工には一定の効果があることを実感しました。
まとめ
今回は気密性向上には欠かせないスイッチ・コンセントへの気密カバー設置の手順を写真を交えて記載しました。気密カバー自体は色々な種類があるかと思いますが、大体のものは同様の手順で取り付けできると思います。
気密コンセント・カバーに興味を持たれていた方は是非参考にしてみてください。