今回の記事では実際の気密測定の流れや測定結果を公開します。実際の結果や測定の条件などが記載された正式な測定結果の書類もいただいたので、その内容についてもご紹介します。
測定の経緯や良い数値が出る様に行った対策内容などを記載している記事は以下をご覧ください。
三井ホームでの気密測定の流れ
気密測定は受け渡しの数週間前の快晴の日に行いました。ほぼ完成していたため、大きな手直しはできません。ですがその後、新たに穴を開けたりすることはないため、実際に住み始めた時の数値を知ることができます。
気密測定の担当部隊
東京から三井ホームエンジニアリングという施工などに関する専門職の方が2名出張して来てくれました。気密に関して質問してもかなり詳しく、性能へのこだわりも伝わってきて、まさにプロフェッショナルという感じでした。
測定機器の準備
到着してすぐに測定機器の準備が始まりました。1名の方が以下の写真のような気密測定器を小さめの窓に設置し、まずはテスト運転を行いました。
左の写真の気密測定器の中は送風機で換気扇のようにくるくる回っており、室内側と屋外側の両方に圧力を測定するセンサが付いていて、それを右側の写真の機器に取り込み、圧力差を比較することで気密度の測定を行います。
この段階で玄関のドアを開けようとするとかなり重たく、測定結果に期待が持てました!
必要箇所への目貼り
気密測定器の設置と並行して、もう一名の方がテープで目貼りをする対応を進めます。
今回、目貼りを行った箇所は、
- キッチンの換気扇
- トイレ、風呂の換気扇
- 全館空調のリターン部分
でした。以下の写真のようにしっかりとテープで塞ぎます。
空気漏れしている箇所への対処
準備が整ってくると、空気漏れしている箇所が目立つようになってきます。
この段階で漏れている箇所で対応可能なものは修正していただけました。
風呂側のスイッチは家の外壁面ではなかったため、気密コンセントの仕様にしていませんでした。ですが、テスト運転中に風を切る音が聞こえ、手を近づけると風を感じました。この日たまたま電気屋さんがいらっしゃたので、気密コンセントの仕様にしていただき、施工後は風の流れを感じなくなったため、施工の効果を実感できました。
空気漏れへの対応はノウハウが重要で全棟測定している一条工務店さんが得意かと思います。測定した事で手直しできたことだけでも気密測定をした成果はあったと思っています。
気密コンセント施工手順については以下の記事をご覧ください。
測定開始!
準備が整い次第、測定を開始しました。
測定中は室内にいても良く、色々な箇所を見て回ることができたのは意外でした。
測定回数と結果
測定回数は3回ということで始まりました。
測定毎に紙で結果が出力され、それを家の延べ床面積で割ることでC値を算出します。
それぞれの測定結果の平均値を正式な結果として後日書類でいただきました。
その結果が以下の写真です。
我が家のc値測定結果は0.70㎠/㎡でした!!正直こんなに良い数値が出るとは思っていなかったので驚きました。結局3回だけでなくかなりの回数測定したのですが、どの結果もだいたい同じぐらいの数字でした。
引き渡し時にいただいた気密測定結果に関する書類には以下の写真のように測定条件なども記載されており、三井ホーム公認の数値であることを実感できました。
空気漏れ箇所
私は近くで見れませんでしたが、屋根裏に置いているパナソニックの熱交換気システムから空気が漏れていたという話を担当者から聞きました。換気システムは直接屋外と繋がっているため、少しでも隙間があると風が通ってしまうのでしょう。
これに関しては機器側の問題なので、三井ホーム側で対応をすることはできず、そのままになっています。
まとめ
結果的に測定してとても良かったと感じています。
現場担当者の方は測定が決まってから本社や大工さんに話を聞いてくださり、良い結果になる様に色々と対策をしていただき本当に感謝しています。
また、測定方法(目張りの仕方や、測定の時期など)については各社によって様々だと思うので、測定数値のみでは一概に比較できないと感じました。
気密測定を検討されている方は参考にしてください。