スポンサーリンク

【一条工務店】耐水害住宅体験レポート〜価格は?採用を見送った理由は?〜

スポンサーリンク
ハウスメーカー
スポンサーリンク

高性能な大手ハウスメーカーといえば、まず始めに一条工務店が上がると思います。
私たちも一条工務店は有力な候補の一つとして検討していて、一条工務店の工場へ見学に行ったのですが、その時にたまたま耐水害住宅の予約が空いていたので体験してきました。

スポンサーリンク

耐水害住宅とは

ムービー

動画を見てもらうのが一番よく分かると思います。
画期的な機能なのでテレビでも取り上げられており、体験する前から存在は知っていました。

社会的な課題に対して、積極的に取り組んでいる姿勢は大変好感が持てました。

一条工務店は株式上場していないので、過去にない新しいことにも

スピード感を持ってチャレンジできるそうです!

詳細の仕様

一条工務店のホームページを見ると詳細まで分かりやすく記載されています。
耐水害住宅には2種類あり、中でも浮上タイプは以下の写真のように、ある一定の水位までいくと家が船のように浮かんで、水位の上昇から逃れます。家は周囲4点のポールで係留されている感じになるので、流れていくことはないという原理です。

係留装置
スポンサーリンク

耐水害住宅のメリット・デメリット

メリット

  • 家の中に水が入らないため、床下浸水・床上浸水に強く、災害後の復旧がはやい
  • 普通の平屋より水害に強いので、水害が不安で平屋を諦めていた場合に平屋を選択肢に入れられる
  • 隙間があると水が侵入してくるため、C値はほぼゼロということになる

最近は水害が多くなっており、皆さん自分の家は大丈夫だろうかと不安に思っているでしょう。
この不安を少しでも減らすことができるのは非常に大きいと思います。

デメリット

  • 過去に例が無いので、実際の災害時や経年劣化等でどのようになるのか読めない
  • 命よりも住宅へのダメージを軽減させることに主眼を置いており、警報時は逃げる必要がある
  • 通常タイプは基準以上まで水位が上がると耐えられず、家が浮かぶ前に水を強制的に流入させる
  • 通常の玄関ドアや引違い窓を選べない

浮かんだ家の下に流木等のゴミが入ってきた場合などはどうなるのか気になるところです。
着地した時に家が傾いてしまった場合は、ジャッキアップすることで修正する仕組みはあるそうですが、お金も掛かるし不安は残ります。

体験した感想

家の周りに徐々に水を入れていき、一定水位を超えると、家が突然ふわっと浮きます。
船に乗っているような感じで、人が集まっている側に傾いたりもしていました。
室外機は水に浸からない位置に設置されていましたが、エコキュートは下の方が水に浸かっていました。これについて質問すると、耐水害住宅のエコキュートは特別仕様で下部は水に濡れても問題ない作りになっているそうです。

体験だと思って家の中にいたので恐怖は感じませんでしたが、ガラス越しに水がどんどん増えて行く様子が見え、実際の災害だと怖くて家の中にはいられないと思います。
機能的に在宅での避難は難しいとのことでしたが、精神的にも家にいるのはきついと思います。

担当の営業マンは乗り物に弱く、出る時にはふらふらになっていました。

乗り物酔いするけど体験したい方は酔止めを飲んでいきましょう(笑)

耐水害住宅の価格・保証内容

オプション価格

耐水害住宅は追加のオプション対応となります。
だいたい坪2万円プラスで耐水害仕様にできるとのことでした。(2021年1月頃の見積りです)
個人的には坪2万円で水害の対策ができるのは、すごく安いと思いました。

営業マンいわく安いのには理由があり、今は普及させる時期で販売の実績もほぼないため、多くのお客さんに実際に住んでもらって、魅力を訴求していく段階だからだそうです。

普及してくると単価が上昇してくるかもしれません

保証

耐水害住宅には保証がついており、大きなトラブルがあった際には、修理代等を負担してくれるそうです。しかし、実際何が起こるかは住んでみないと分からないので、全てを保証してくれるかどうかははっきりとは分かりません。
営業マンも将来どのようになるのか読めないので、保証に関して詳しくは説明するのは控えているようでした。

まだ保証が発生した事例も恐らくないので、どんな保証内容があるのか

営業マンでも分からないのだと思います。

見積りに耐水害住宅を入れてもらわなかった理由

当初、間取りを考えているときに平屋は金銭的にも導線面でも効率的になるので魅力を感じていました。
その反面で近年どこで水害が起こるか分からない状況なのでハザードマップでは問題がない土地ですが、水害が来てもある程度耐えられる家にしたいと考えて2階建てにしようと決めていました。
そんな私たちの要望を聞いて一条工務店の営業の方が平屋での耐水害住宅をおすすめしてくれました。値段は同じ部屋数で2階建てよりも平屋の耐水害住宅の方が少し安いくらいでした。
値段的にもこれはありだなと思いましたが、

  • 水害時に命を守る家ではなく、家を守る家だった
    (家が浮くので水害時に在宅で垂直避難ができない)
  • 実績がなく、実際の水害時や何年か後にどうなるか分からない
    基礎や配管も特殊で水害に特化していたので、普通に暮らしていて問題が出ないか?)
    パッキンの劣化で隙間ができたときに水害が来たら水が入るのでは?)

これらの理由から通常の2階建ての住宅を選択しました。

まとめ

今回は一条工務店の耐水害住宅はまさに体験内容について記載しました。まさに「水に浮く家」で他社のどこにもこのような商品は無く唯一無二の機能なので、水害対策を家づくりの最重点に置いている方によっては魅力溢れる商品だと思います。
しかし、色々な制約もあるので総合的に判断した場合、私たちにとっては採用は難しかったです。
このような画期的な商品を世に送り出して、住宅業界の常識を壊していく一条工務店の取り組みは今後も応援したいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました